活躍するガスのプロ達

生産部門

生産部門で活躍するガスのプロ達

設備管理

安定供給を目的に、工場設備の改善・新設備建設や維持管理等の業務を担当。ガス製造の現場では、流体、材料、ポンプ・コンプレッサー、化学、電気及び情報処理など様々な技術を利用して、設備の最適運用を目指しています。あわせて生産コストも低減するため、設備改善や各機器の運転方法の変更によりコストを抑えた生産方法を追求しています。

生産管理

季節や天候などで日々変化する需要量に対応するため、過去のデータや天気予報から需要を予測し、原料(天然ガス)の受入量を調整しながら、都市ガスの生産・品質管理を担当。24時間お客さまに安心してガスを使っていただけるように、多くの計器やデータを常に目を光らせてチェックし、安定供給を実現します。

丸山 祐多

■出 身 自然科学研究科・電気情報工学専攻(地元就職)

■入社後の経歴
2013年 生産部門にてガス生産管理業務
2015年   〃 にて工場設備維持管理業務
2016年   〃 にてガス生産管理業務
2017年   〃 にて工場設備維持管理業務を担当
・・・現在に至る

担当業務/都市ガス製造工場設備の維持管理

「都市ガス」は原料ガスの受入に始まり、熱量調整、付臭、圧力調整など様々な工程を経て製造されます。工場にはそのための電気・機械設備が多数あり、そのなかでも高圧受電設備や太陽光発電設備、発電機といった電気設備の維持管理業務を担当しています。ガス会社にいながら、毎日電気について考えています。

絶縁抵抗測定

受電設備取替工事

責任のある仕事であり「やりがい」のある仕事

都市ガス製造工場に限ったことではありませんが、小さな設備不良が重大事故を引き起こすことがあります。設備不良による事故を起こさないためにも、日々変化する設備の運転状態や劣化状況に目を配り、維持管理していかなければなりません。様々な分野の知識と経験を必要としますが、責任のある仕事であり「やりがい」のある仕事です。

自分を成長させてくれた出来事や仕事ベスト3

第1位 担当工事でのヒヤリ体験

担当した工事で「工場監視設備の電源オフ作業」が必要になり、計画書を作成し作業に臨みました。しかし、計画書に間違いがあり関係のない設備の電源をオフにしてしまいました。ガス製造に支障はありませんでしたが、製造停止につながる可能性もあったミスであり、ヒヤリとしたのを覚えています。入念な下調べ、確認作業の重要性を痛感しました。

第2位 落雷により設備が停止!緊急事態への対応

落雷で太陽光発電設備が停止した事がありました。停止当日、私は休みでしたが出動要請があり、現場に向かいました。一人での対応は初めてだったため不安もありましたが、日頃から模擬訓練で対応方法の手順を確認をしていたため、迅速かつ確実に対応することができました。日頃からの訓練の必要性・重要性を実感するとともに、一人で対応できたという大きな自信を得ることができました。

第3位 工事計画の策定

初めて受電設備の取替工事を担当したときです。計画策定時、工場への影響やどうすれば安全に工事が進められるのか、工事会社と何度も打合せをし最善の工事方法を模索しました。その甲斐あって、工事は予定通り進み事故なく完了できました。段取りには苦労しましたが、無事工事が完了した時の達成感はひとしおでした。

橋爪 佳奈

■出 身 工学部・機能材料工学科(地元就職)

■入社後の経歴
2017年 生産部門にてガス生産管理業務を担当
・・・現在に至る

現在の仕事内容

私は都市ガスを製造する工場で勤務しております。工場は24時間365日稼働しています。私の仕事内容は工場で製造された都市ガスの生産管理業務(都市ガスの製造量の調整、品質管理など)や、工場の運転操作・巡視点検業務(工場構内のパトロール)等があります。巡視点検業務は3交替制での勤務となります。

橋爪さんのある一日

写真当社は8:30始業開始です。私の朝はまずコーヒータイムです。週末の過ごし方やおいしいランチが食べれるお店の話しなど楽しくお話ししています。そのあとはラジオ体操(目を覚ます)⇒朝礼(連絡事項の共有)⇒自席につくという流れです。始業後はまずメールチェックや1日のスケジュールの確認などをしています。

写真都市ガスの生産管理業務の1つである「品質管理」業務を行います。新潟地区に供給する都市ガスの熱量は『45MJ/m3』(ガス1m3が燃えるときに発生するエネルギー量)になるよう工場で随時監視しています。写真は熱量を測定するガスクロマトグラフという装置です。装置の定期点検、メンテナンスの手配も私の業務です。

写真私は通常勤務の日と3交替勤務の日があります。3交替勤務時は工場内の巡視点検を行います。設備に異常がないか現場の圧力計や温度計などの計器を見て確認します。また五感を使って異音、異臭、振動などの異常がないか確認します。工場では24時間365日社員が常駐し、安定供給のため工場運転操作・監視業務を行います。

写真待ちに待った昼休憩がやってきました。12:00~13:00の1時間が昼休みになります。私はいつもだいたい30分くらいで昼ご飯を食べて残りの30分は好きなことをします。仮眠をとったり、本を読んだり、昼休みの過ごし方は人それぞれです。

写真都市ガスは無臭の天然ガスに「ガス臭い」においがする付臭剤という液体を添加します。万が一ガス漏れが起きた際にいち早く気付くためです。写真は工場で生産されている都市ガスに規定量の付臭剤が含まれているかを確認する「付臭剤濃度測定」の様子です。吸引器をつかい検知管に都市ガスを吸わせて付臭剤濃度をチェックします。

写真当日16:00までの都市ガス使用量の実績、気温、天候等の要因から当日の都市ガス使用量の予測を行い、この後の使用量がどう変動するかシミュレーションを作成します。また、シミュレーションの結果を見て工場の都市ガス製造量を決定します。この作業は随時行っておりますが終業時間前に工場間で製造量の確認を行います。

写真工場は365日24時間三交替勤務者がいます。都市ガス需要量の変化や停電等の緊急時に対応するためです。3交替勤務者は1日を3つの時間帯に分けて交替で勤務します。私たち製造部門の社員は都市ガスをお使いいただくお客さまに直接お会いすることはできませんが、ガスを使う当たり前の生活を守るため安定供給を行います。

OJTトレーナー制度とは?

新入社員と配属部署の若手先輩社員がペアとなり、業務の指導や支援を行う制度です。
仕事について指導してもらうだけではなく、様々な不安や悩みも相談しやすいので、より早く会社に馴染め、自立した社会人としての成長につながっています。

また、先輩社員にとっても魅力ある制度。後輩をきめ細かくフォローすることで、指導力やコミュニケーション能力を高めることができています。

2020年度の新入社員とOJTトレーナーにインタビューしました!


  2019年入社
  ■出 身   
  工学部・
  機械システム工学科
  (Iターン就職)
OJTトレーナーと新入社員の写真

  ■出 身 
  自然科学研究科・
  環境科学専攻
  (地元就職)

お互いの第一印象と今の印象を教えてください。

富澤
小林さんの第一印象は真面目そうだなと思いました。初めての顔合わせ時は緊張もあったと思いますが、少し声も小さかった印象です。入社2年目の私は、去年の自分を見ているかのようで少し微笑ましかったです(笑)。一緒に働き始めてからはとにかくメモをたくさん取っているなと感じます。仕事を早く覚えようと努力しているのが見て分かりました。
小林
第一印象は「努力家!」です。入社して間もない頃に、知識の広さとテキパキとした仕事の手際に圧倒されたからです。今でもこの印象は変わっていません!私も一年間でこんな風に働けるよう、精一杯努力しようと思いました。入社して半年、仕事にまだまだ不慣れな私をいつも気にかけてくれる優しい先輩でもあります。

担当している仕事内容教えてください。

小林
都市ガスの「安定供給」と「品質管理」を行っています。安定供給業務では、24時間365日、いつでもお客さまがガスをお使いいただけるよう、1時間単位で精密な都市ガスの需給調整に努めています。品質管理業務では、都市ガスの熱量や成分が法令で定められた基準であることを測定機器と人の目で厳しくチェックしています。

配属後、6ヶ月経過した小林さんの仕事状況とこれから身につけてほしいことを教えてください。

富澤
日常業務に関しては、本人の努力もあり安心して任せられるようになりました。今後は積極性を身につけていろいろな仕事に挑戦してほしいです。生産部門はガス設備の複雑さもあり、すべてを理解するのはとても時間がかかります。そのため、自分から進んでいろんな仕事を経験していくことで知識を増やしていってほしいです。

仕事を教えられる側として気をつけていることはありますか?

小林
一つひとつの仕事の役割(Know-Why)と仕事の正しい手順(Know-How)の2つを学び取ることに気をつけています。生産部門の使命は「都市ガスの安定供給」です。すべての仕事を正確に行うことで「都市ガスの安定供給」は達成されています。そのためには、目の前の仕事の意味を理解しながら正確に動けるよう意識しています。

仕事を教える側として気をつけていることはありますか?

富澤
自分で考えてもらうことを意識しています。私が一から十まで教えてもいいのですがそれよりも自分で考えて行った方が小林さんの成長に繋がると思うからです。自分なりの考えを持って行った仕事が上手くいった時は自信にも繋がり、モチベーションも上がると思うので小林さんの考え方を尊重しながら指導を行っています。

富澤さんのすごいと感じたことを教えてください。

小林
「仕事の正確性」が特にすごいと感じています。都市ガスの需給調整のタイミング、品質のチェックなど、素早くかつ丁寧に仕事に取り組まれています。特に都市ガスの需給調整の面では、近日の気温や都市ガス供給量の変動といった定量的な要因に基づいて需給調整に取り組まれています。この仕事を正確に行う姿に憧れています。

小林さんの成長を感じたエピソードを教えてください。

富澤
小林さんが毎月使用する書類の作成業務について、はじめは私が指示をしてから行うことが多かったのですが、最近では私がお願いしようと思ったら小林さんから「〇〇やっておきました」と言われるようになりました。その時は自分の担当業務を理解して行ってくれているなと成長を感じました。

仕事上の失敗談があれば教えてください。

小林
都市ガス需給調整を予定時刻通りに行えませんでした。生産部門では1時間単位で業務が組まれています。当時の私は、目の前の仕事にしか考えが行き届きませんでした。富澤さんは、同じ失敗をしないよう丁寧に対策を考え指導して下さりました。この失敗から、業務時間内にやるべき事を事前に集約し仕事のタイムスケジュールを徹底しています。

職場の人間関係や北陸ガスの社風はどのような雰囲気ですか、それを感じたエピソードを教えてください。

小林
責任感が人一倍強い方ばかりだと感じます。「身近にある当たり前」を担う都市ガス事業者としての、仕事・心構えを熱く的確に指導していただいてます。さらに、皆さん親身になって接して下さる印象があります。仕事で分からないことがあればすぐに話を聞いて下さり、新入社員の私にとっては大変心強く感じています。

就職活動時と入社後で、北陸ガスの印象・イメージに変化はありましたか?

小林
就活時では、仕事に対して熱く、責任を強く持って働かれているイメージがありました。この印象は入社後も変わっていません。また、入社後にたくさんの先輩社員の方々と接し、親身になってコミュニケーションをとって下さる方々ばかりでした。これらの社風が「身近にある当たり前」の都市ガス事業を体現しているのだと感じています。

今の目標と十年後の目標を教えてください。

小林
今の目標は「都市ガスの安定供給を実現すること」です。北陸ガスの使命はお客さまがいつでもガスを使っていただける環境を提供することです。都市ガスの安定供給を実現することでこの使命を通して果たしていきたいです。今現在、社会情勢やお客さまのニーズは目まぐるしく変化しています。10年後はこの変化に順応できるガスマンを目指します。

その目標に対するアドバイスをお願いします。

富澤
生産部門の仕事はガスを送出する上で最も根幹となる仕事をしているため、設備トラブル等は未然に防がなければいけません。そのため、設備が正常である時の振動音や臭いなどを覚えておき、小さな変化に気付けるよう五感を鍛えることが重要です。そうすることで安定供給と保安を確保し、対応力も身についてくると思います。

<番外編>お互いのプライベートの顔を紹介して下さい。

富澤
小林さんは非常に多趣味な人だと思います。休みの日にはテニスやランニングで体を鍛えているそうです。その他にも料理を作る料理男子の一面もあり、さらにはオンラインで英会話の勉強もしていると聞いた時にはすごいなと驚きました。私も小林さんにいつか英語を教えてもらいたいなと思っています。(笑)
小林
サッカープレイヤーである富澤さんは、休みがあれば日々クラブチームの練習に参加されています!ポジションはゴールキーパーで、ストイックに練習に打ち込まれています。また、よく同期の皆さんと外食に行かれています!私は外食にあまり行かないので、一押しのお店をこれから色々と教えていただこうと思ってます!