天然ガス自動車の特徴
天然ガス自動車(CNG自動車)の構造
天然ガス自動車の構造は、基本的にガソリン車、ディーゼル車などの従来車と同じであり、異なるのは燃料系統だけです。
燃料である天然ガスは、高圧(20MPa)に圧縮され、自動車に搭載されたガス容器に充填されます。
燃料(圧縮天然ガス)供給は、ガス容器から燃料配管を通って減圧弁を介してエンジンに供給されるシステムであり、このシステムは基本的に全車種とも同じです。

天然ガス自動車(CNG自動車)の特徴
1. 排出ガスがクリーン
- 地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)の排出量を、ガソリン車より2~3割低減できます。
- 光化学スモッグ・酸性雨などの環境汚染を招くNOx(窒素酸化物)、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)の排出量が少なく、SOx(硫黄酸化物)は全く排出されません。
- 黒煙は排出されず、粒子状物質はほとんど排出されません。
2. 優れた走行性能
- 走行性能や燃費はガソリン車やディーゼル車など従来車と同等です。
- オクタン価がガソリン等より高く(メタンのオクタン価は130程度)、エンジンの圧縮比を上げて効率を高めることができます。
- 気体燃料であるため、冬場でもエンジンスタートがスムーズです。
- ディーゼルエンジンと比べた場合、騒音・振動が大幅に改善され、優れた静粛性を発揮します。
3. 実用車としてあらゆる分野で活躍中
- バス、塵芥車や配送トラックなどディーゼル代替分野、業務用バン、軽自動車、乗用車、フォークリフトなどガソリン代替分野のいずれでも、幅広く活躍しています。